鹿児島でアレクサンダー・テクニークを学ぶ

2020年からアレクサンダー・テクニークを教えています

F.M.アレクサンダーの問いかけ

世間では右脳を直感的に左脳を理論的にそれぞれ役割を担うと言われているが、わたしにはひとの思考や行動を単純に右脳と左脳に振り分ける考え方には多少違和感がある。

しかしこれにはどうやら医学的には血液型による性格診断や心理的傾向のように、科学的な根拠やエビデンスはないようだ。

もしかしたらこうした紋切り型の結果に自分をすり合わせるのは、ある種の連帯感や帰属感を得て安心したいからなのかもしれない。

 


そういうのはさておき、先日の授業で閃いた気づきは、ひとはカラダの左右には言及するが、自分の前後と上下については、普段はまったく無頓着だということだ。

確かにカラダは左右対称に同じ器官が多くあるから、それはあたりまえでなんでもない。二足歩行なんて、左右の足を交互に協調させた運動機能だ。

 


F.M.アレクサンダーが自身のカラダを検証し、たどり着いたのは、

①クビとアタマを自由にさせる。

②アタマは前へ上へ。

③セナカは長く広く…だけだ。左右について、彼は触れていない。

この3つの一連の内的衝動(だとわたしは捉える)が、唯一にして無二のAlexander Techniqueの技法のすべてと言える。

これらは、とてもわかりにくい。いまだに世界中の教師と生徒を惑わせている。

 


F.M.アレクサンダー自身が示したこれら指標は、テクニークを曖昧にしか表記していないと誰しも思うだろう。だからこの順序(!)に則ってアプローチすればよいのではないだろうか…とか…。

 


しかしおよそ1000時間の授業を経てわたしが考えるのは、

F.M.アレクサンダーが生徒にしてほしかったのは、①のクビとアタマを自由にさせる…

だけではなかったか?という疑問だ。

それでは②と③はなんなのだろうか。

 


これらのF.M.アレクサンダーの曖昧な表現には、彼自身が仕掛けたトリッキーな罠があるように思う。

それは罠というより、明確であからさまな意識状態下では、カラダにあるべき感覚知や起こるべき内的運動の密やかさを、一瞬で殺してしまうと、彼は誰よりもわかっていたのだろう。

 


だからF.M.アレクサンダーは表現から明確さを割り引いて、指標をわざと曖昧にし、読む者に謎を投げかけた。それこそが、後世この技法に取り組む者たちへ彼が仕掛けた、最高ののセキュリティーで最上の救済となっている。

 


Alexander Technique はわかりにくいと言われるが、わたしはそれは少し違うと思う。わかりにくいのは、取り組もうとする者がわかりにくくしている。

Alexander Techniqueを正しさの定義にしようとしても、正しさなんてそもそも“どこにもない!”という答えだけがある。

いまもF.M.アレクサンダーが問いかけいるのは

「君は、みえてる?きこえてる?かんじてる?」だけなのだろう。

 

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気づかないで やっていること

 

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残念ながらカラダは解剖図通りのポジションにはなっていなくて、じつは複合的に押し下げる方向で、どうにか全体のバランスを保っている“脆い”存在です。

 

理想的には首の骨の一番うえに頭蓋骨がふんわり乗っていてほしいのだけれど、①額は後ろへ後頭部は首の前へずり落ちています。

 

その影響で②首は喉へ押しやられて全体が“たわみ”、首の一番高い骨は顎へずれ込んで、鎖骨と肋骨は前へずり落ちます。

とにかく前がどんどん落ちていきますから、バランスをとるのに、後ろの背骨が押し上がってきてもっこり盛り上がってしまいます。

年配の方の首の根元がコブのようになってるのですけれど、ヨーロッパでは“未亡人のこぶ”とかいうそうです。

 

①と②の関係性から、腕のつけ根は前へ押しやられ、肩と脇を狭めた腕は縮んで引き上がって固まり、四十肩や五十肩といった状況へつながります。

 

これらのことは大人も子ども関係なく、すべてのカラダで起きやすく、気づかないものです。

 


ヴァイオリンのレッスンで、右の図の関係性を実感している小学高学年女子に「ひとつ矢印を選んで、反対の方向へいくと思ってみたら…」と投げかけたら、首が起き上がって肋骨が膨らんで持ち上がり、胸がオープンになって腕が自由になりました!

 

彼女は首を動かしたわけでも、肋骨を膨らませたわけでもありません。

 

カラダがもともと持っていたポジティブな方向性に、彼女の意識がシフトして関係性が変わっただけなんです♬

2018年8月 鹿児島スクールのお知らせ

🌻2018年8月のお知らせ🌻

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月一回のグループワークと個人レッスンを行っています

 

🍉グループワーク 

 8月は4日(土)

 13時から15時までの2時間で

 講師は研究会代表の谷村英司が務めます

  (要予約)

  

🍉谷村英司の個人レッスン  

 グループワーク終了後

 4日(土)と翌5日(日)の

 15時から

 約30分ずつのレッスンです(要予約)

 

◇参加費◇

 グループワークと個人レッスンともに

 それぞれ6,000円(税込)

 両方を受けられる場合は

 11,000円(税込)になります

 

◇ご予約とお問い合わせ◇

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 こちらは中白順子講師・井上和代講師が

 レッスンを担当します

 

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鹿児島市西田2丁目27−7 A-ONEビル301

  (鹿児島中央駅西口から徒歩3分)

2018年 7月のお知らせ

⭐️2018年7月のお知らせ⭐️

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2018年6月 鹿児島スクールのお知らせ

先日 奈良で行われた
日本アレクサンダーテクニーク研究会の集中ワークに
鹿児島スクールのメンバー全員で参加しました。

雨には見舞われなかったものの、
日中は気温が30℃以上になり、
奈良公園の鹿たちも、ぐったりしていました。

 

☂️2018年6月のお知らせ☂️

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◆なお上記以外にも
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