鹿児島でアレクサンダー・テクニークを学ぶ

2020年からアレクサンダー・テクニークを教えています

フィギュアスケートが好きすぎて(笑)

音楽と融合するスポーツでは

フィギュアスケートが大好きです

 

 

アレクサンダー・テクニークを学んでいると

捉え方が変わるのか

これまで気づかなかった視点で観戦するようになりました(笑)

 

 

2018平昌オリンピックを控えた

2017/10/21 GPSロシア大会
1位のメドベジェワ(17)


Евгения Медведева. Rostelecom cup 2017, КП 80.75


どこに文句をつけたらいいかわからない演技…

 

ジャンプは全て手を上げるタノで
スピンのブレの無さもまた回転軸の細さ

 

背中は まるで波打つ水のように
しなやかで チカラづよい

 

2位のコストナー(30)も素晴らしかったが
彼女との違いは 指先から肘にかけてに見てとれる

 

ほとんどの選手が
肘から指先へ 意識の流れが抜けていくのを
意識はまず指先を感じて 肘へ流しこんでいる

 

つまりしなやかで優美な動きを実現しながら
背骨から生まれるエネルギーを
外へ外へ発するのでなく
内側に戻したあとリサイクルし
もれなく!使っている

 

指先から肘への流れがおきていれば
足先から膝への流れもおきている

 

若いから からだが柔らかいのではなく
膝と太ももは 氷からの衝撃を
胴体に向かって通しているだけで
下からの反重力のエネルギーを吸いあげ
全身に回している
(そのかわりふくらはぎは積極的に活動しているだろう)

 

同様のからだの使い方は
男子シングルのミーシャ・ジーの演技にも
見てとれる(4回転無しで4位の演技)

 

 

トップ争いに参戦する すべての選手に
これらの身体的センスは すでに備わっている

 

ただし 早いうちはセンスよりも
からだをパワーで扱ってしまうのが
若さにありがちな意識の態度だ

 

しかし早晩 彼らのからだは悲鳴をあげ
意識とからだが 乖離し始め 思うにままならなくなる

 

そのとき
内在するセンスに「自己を委ねる」かの選択は
天賦の才には関係なく
どんな選手にも必ず訪れる 人生の岐路だ

 

彼女のからだと意識の使いかたから察するに
メドベジェワにとっての人生の岐路は
想像以上に早く訪れていたのかもしれない

 

だから
彼女は失敗しない孤高の女王で
見るものを惹きつけながら
だれも近づけない世界のなかにいる