鹿児島でアレクサンダー・テクニークを学ぶ

2020年からアレクサンダー・テクニークを教えています

自力と他力

これまで少なくない人数の方たちに
Alexander Technique を紹介してきた


継続してるひともいれば
中断して あらためて再開した方も いる

つづけるかどうかは 本人の意思…
 
Alexander Technique は
感覚と現実を観察して
その差異に気づいていく作業(プロセス)だ

わたしという個が抱える問題は
そのほとんどの原因が 外にはなく
さらにカラダよりも 脳内にある

これまで 問題解決=脳内へのアプローチを
セラピーやセミナーあるいは他者の考えや主張に
委ねていた

これらは わたし自身の問題解決のアプローチを
「外部発注」してきたようなものだ

もちろん癒されていたその場で
茫洋とした意識にいれば
温泉にでも入ったみたいに ここちよかったし
グループセミナーで大勢と喜悦を共有すれば
自己を解放した気分になれた

だが ひとときのここちよさは
単なるリラックスでしかなく
グループセミナーでの喜悦も
問題解決を保留していただけだった

もちろん 保留した機会を
自分を振り返るチャンスとして活かして
ずいぶん在庫を処理してきた

自分の棚卸しに励げめたのは
それはそれで有意義だったと思う

だからリラックスも喜悦も有用だし
それらの効用を わたしは否定はしない

しかし「快楽」で「快感」で
脳内物質を刺激しているかぎり
問題解決の根本はままならなかったし
つづけていれば
いまも刺激を追い求めていただろう

 
Alexander Technique は
はじめのうちは教師の手を借りるが
繰り返し練習するのは
あくまでも「自力」の行為でしかない
 
繰り返した分だけ
脳内感覚と現実(=カラダ)に鋭敏になっていく
 
そうなると いつのまにか
問題解決のゴールさえなくなり
プロセス(=作業)のみが つづいていく